WBC日本戦回顧

1次リーグ

中国戦、台湾戦共に力が違いすぎた。

気がかりだったのは上原、松坂。

両投手とも一応抑えてはいるものの、球が全く走っていなかった。

打線も含め、U.S.Aラウンドに向けて不安が残る。

だが、清水が素晴らしいピッチングを披露し、

順調さをアピールしたのは本線に向けて1つのカギとなると感じた。

韓国戦は見ていない。

2次リーグ〜対アメリカ〜

日本中の誰もが知ることとなる誤審問題。

たしかに大きく取り沙汰されるべきことではある。

だが、仮にあれがセーフだったとして1点。

その後の2アウト2塁から更に追加点が狙えた可能性もあるが、

最後の9回裏のA・ロッドは2アウト満塁でヒット。

2点以上相手に追加されていたのは確実だったという事実はまず述べておこう。

つまり、誤審がなくても負けていた可能性はかなり高いのだ。


敗因の1つは谷繁起用だろう。

6回裏、1アウトでランナー1塁。

清水の球は明らかに悪かった。

1次リーグで見せた球とは別物だ。

バッターLEE。

・外にストレートを2球続けて投げるも、いずれも抜ける。

・審判にマウンド上で、球につばをつける行為を注意される。

・この日一番といっていいU.S.Aコール。

動揺する条件は3拍子揃っていた。コントロールはまず期待できない。

特に力みからかストレートが全くコントロールされておらず、球威もない。

点数3−1でホームランだけは阻止せねばならない。

ぜっっったいに要求してはならない内コースストレート。

だが、谷繁が構えたのは内コース。

思わず「まてっ」と声が出たが、案の定要求されたストレートは

あまく入り、打ってくださいといわんばかりの球。

球は綺麗に放物線を描き、向かった先はレフトスタンドだった。


清水に責を要求するのは酷だろう。

特に投手とは好不調があるもの。

普段のペナントとの球の違いから慣れないところもある。

だが、それをリードしてやるのが捕手の役目というもの。

おそらく、国際経験のプレッシャーを考えベテランの谷繁を起用したのだろうが、

里崎は若いとはいえ、厳しい場面は何度と経験している。

しかも清水にとっては普段同じチームでやっている女房役だ。

里崎ならば打たれなかった、とは言わないがあの場面でストレートを要求

することは絶対なかったろうし、2ランの可能性はかなり低くなったであろう。


敗因の2つ目は機動力野球を見せられなかったことだ。

9〜2番の俊足3選手はよく出塁していた。

だが盗塁が全くないのだ。

アメリカの投手はモーションが大きい投手もおり、楽に走れた場面もあるはず。

固さからなのか、指示の問題なのかは分からない。


1点差という非常に惜しい試合ではあったが、

パワーで勝るアメリカに対抗するべく考えた野球ができなかったのは否めない。

次に向けて収穫なのは藪田。球の走り、コントロール共に素晴らしい。

逆に藤川はキッパリ不調。ストレートが武器の投手なのに全く伸びがない。

短期決戦で今後彼を起用するのはかなり不安があるだろう。

2次リーグ〜対メキシコ〜

完勝。松坂が1次リーグとは別人のような球を披露した。

さすがというべきか。スライダーのキレが悪く、ストレートだけでは

いつ捕まるかという不安もあったが、5回交代なのでそれでもOK。

打線も調子が上がる。

たまたま抜けた球がHR打たれたが、藪田は相変わらずいい。

いい雰囲気で韓国戦を迎えられる。

だが、機動力があまり見られないのは不安…。

2次リーグ〜対韓国〜

息詰まる投手戦。(というか途中まで見てない(爆))

6回まで渡辺が抑え、7回から杉内へ。

敗因の1つ目は投手起用にある。

なぜに杉内を早く交代させなかったのか。

7回表を0点に抑えるも、球は悪かった。

杉内はMLB球に慣れていないという説があったが、そうなのだろうか。

「たまたま」抑えることができていた杉内を8回までひっぱる。

今江のエラーまがいがあったとはいえ、1アウト2、3塁。

そしてここで球に不安のある藤川にスイッチ。

なぜに藤川…。絶対におさえなければいけないこの場面。

大塚を出してもいいくらいだろう。

完璧なピッチングをしていた藪田を出さないのは、

ローテーションをきっちり守りたいからなのだろうか?

だが短期決戦で本気で勝利を目指すならばそれも不要。

試合は連日あるわけでもない。

案の定打たれて2点とられる。


そして9回裏、1点差と詰めたあとの1アウト1塁。

ここでも謎の采配がおこった。

代打「新井」だ。

国際試合の経験皆無。過去には4番起用の重圧につぶされて

バッティングをくずした男。弱いとは言わないが、強心臓とは言えない。

打者にとって何よりもプレッシャーがかかるこの場面、力が入らないわけがない。

案の定スウィングは全くタイミングがあっておらず、球が見えていない。そして三振。

逆転ツーランを狙ったのであろうが、これも当然の三振だ。

まだとっておきの和田がベンチには残っていたのにこの采配。

選手はよく頑張った。

だが、監督、コーチいずれの指示なのかは分からないが、勝つためにベストの

起用をしたとはお世辞にも言えないだろう。

準決勝進出は絶望的となったが、

もしもあるならば杉内・藤川はもう起用してはならない。

使うべきは藪田、藤田、大塚。そして様子を見て清水。

最後のバッター多村の集中力は見事であった。

準決勝〜対韓国〜

メキシコの頑張りにより、運よく拾えた準決勝。


見てないです。。。(´・ω・`)しょぼーん


福留サイコー!

決勝〜対キューバ

素晴らしい試合であった。

松坂交代が1回早いような不安もあるにはあった。

が、エラーもあったが川崎の超ファインプレー。

1〜3番の足を使った様々なトリックプレーは、日本の「考える野球」を

体現できたと言えよう。ここにきて真の力を発揮することができた。

里崎も慣れないピッチャーをよくリードした。(*´x`*)b



総括は明日〜