NHK番組改変問題

3年前にNHKが番組を改変した問題について、最近連日のように取り沙汰されています。

自民党の安倍、中川両氏からの圧力があったと告発していますが、

それについては確固たる証拠がないので、ひとまず置いておきます。

問題なのは、改変された番組内容について。



改変されたのは、


ETV2001 戦争をどう裁くかシリーズの、

第二回「問われる戦時性暴力」


です。従軍慰安婦問題についての番組だったそうですが、

直前に番組の内容を大幅改変し、時間も短縮されています。



小泉首相靖国参拝問題についての報道などで、A級戦犯という存在については

知らない人がいないくらいです。しかし、そのA級戦犯が実際に何をしていたのかを

知っている人はかなり少ないはずです。また、表で罰せられずに戦時中に行った行動

が闇に葬られたおかげでのうのうとしている犯罪者はゴマンとおり、それらの事実が

学校などの公共教育で伝えるのを日本国政府は非常に恐れています。


昨今、マスコミによる北朝鮮、韓国、中国などに対する批判的な報道が多く、若者にも

右寄り思想を持つ人が増えているというのは今までの日記でも何度か書いてきました。

日本が報道するのは各国の日本に対する攻撃的な行動ばかりで、日本が彼らに

対して何を行ってきたかを報道することはかなり少ないです。


こういった自国に都合のいい情報ばかり流すのは、決して日本に限ったことではなく、

アメリカや他の欧米諸国にも数多く見られる問題ではあります。また、人間の性格上、

どうしても自己保守的になりがちであり、対外的に批判的になりやすくなります。


しかし、自分(この場合日本という国)も数多くいる人間の中の一人であり、自分が

正しいはずなどという先入観は、公平な判断力を持つ邪魔にしかなりません。

対外的に弱腰になる必要はありません。ただ、他人だけでなく、自分たちの過去の行い

も冷静に受け止める勇気は、人の和のためには絶対不可欠なことだと思います。