戦争被害者

といっても日本人の被害者ではなく、日本のために被害にあった北朝鮮人の

話。テレビ朝日でやっていたのでこれを機会に少しだけ。


第二次大戦中、日本の植民地化にあった朝鮮は、兵士として20万人以上が

徴兵され、太平洋戦争で2万人以上が死亡しました。その墓が日本にあるにも

かかわらず、日本と国交のある韓国人はともかく、北朝鮮人は入国を認められ

ていません。今回、ある被害者の家族が2人入国を認められ、墓をお参りすることが

できたみたいですが、3人の同行者は日本に拒否されたそうです。これを利用して

北朝鮮側がスパイを送り込もうという意志があり、それを感じ取りでもしたのか、

それとも他の理由があるのか。ちなみにこの亡くなった方の奥さんには、結局日本側

からの死亡の通知はなされなかったそうです。


前日にも書いたようにたしかに北朝鮮側の拉致被害者に関する対応はお世辞にも

ほめられたものではありません。しかし、上に挙げた他にも、強制連行、731部隊など、

日本が戦時中に犯した大罪はこの比ではありません。「昔のことより今生きている人

の方が優先だ」などと思っている人がいれば大間違い。戦時中のそれにより、今でも

多大な苦しみをこうむっている人はごまんといます。


たしかに独裁国家北朝鮮は今の民主主義の風潮からすればかなり時代遅れの国では

あります。しかしそれは別問題。北朝鮮に正確な情報を強く求める必要があるのが当然

なように、日本も同じように戦争中の大罪に対する明確な説明、謝罪、また対処を

するべきなのです。