競馬回顧

菊花賞


1着 デルタブルース
2着 ホオキパウェーブ ○
3着 オペラシチー ◎


何年ぶりであろう。久々に見応えのある長距離GⅠであった。カギはスタート直後の3ハロンモエレエルコンドルがひっかかったところにある。コスモバルクはやはり抑えるつもりであったようだが、すぐ横にモエレエルコンドルがいたのは少し運がなかったか、つられてかかることになってしまった。ムリに抑えるのはよくないと行かせたのは正解だったが、最初の1000m通過が1:00.04はいかにも速い。何せ3ハロン目が脅威の11.3秒、とても長距離戦とは思えないラップだ。ここから3コーナー過ぎまで13秒前後のラップを刻み始め、レースを落ち着かせられたのは見事であった。が、4コーナーから流れが速く動き始め、勝利タイムは3:05.07。馬場がそこまでよくないことを考えれば優秀の部類だ。競馬としてもしまりのあるレースだったと思われる。
コスモバルクは見事。課題とされた折り合いも、一旦行かせてしまえば途中から落ち着くことができ、スタミナ面での不安を感じていたのだが最後も2枚腰を使い4着に粘っている。カメハメハの引退で現役ではクラシックディスタンス最強馬に浮上したかもしれない。
期待したオペラシチーはスタートは普通に出たのだが画面にうつっていない間になぜかシンガリに。何か不利が起こったのか、バルクがひっかかるのを見て慌てて下げたのかは分からないが、あれは致命的であった。ペースが落ち着いたところで1頭ポジションを上げていったのはよかったが、最後もジリ足で伸びているだけにもったいなかった。
ホオキパウェーブは内をついてはいるがそれは直線でのこと。4コーナーではハーツクライと同じく外を回っており、コースロスがあったのは否めないであろう。何かに驚いて一回立ち上がった不利があったというのは本人談だが、事実とすれば着差が着差だけにもったいなかった。
ハーツクライは前走もそうだが仕掛けてからの反応が微妙に悪い。しかし大外一辺倒という乗り方にも疑問符。馬の外につけるともたれかけたときに立て直すために追えなくなるという不利がある。基本的に馬場は傾斜があり、追うと内に少しはもたれるもので、今回も追えない場面が一瞬あった。ホオキパウェーブとの差はそのコース取りの差も大きかったのではないだろうか。
会心だったのはハイアーゲーム鞍乗の蛯名正義。追い込みという脚質上、足をためなければいけないのだが、後ろすぎず前すぎず、ギリギリのラインを見極めて内でじっくりためていた。コース取りも完璧で最後満を持してスパートしたのだが、右回りというよりは今回は馬の仕上げにつきるであろう。前走時にも指摘したが完全な調整失敗。能力はあるだけにこの失敗は悔やまれる。次走がいつになるか分からないが、長期休養もやむなしということでしっかりとリフレッシュして出てきてほしい。
全体的にペースが安定し、全馬が早めにちゃんと動いていたので、勝ったデルタブルースを始め、比較的スタミナ型が力を出し切ったレースであったと思われる。なだけに、今回の結果が今後のクラシックディスタンスレースにつながるとは言い切れないであろう。


最後に自慢。
4ヶ月ぶりの馬券購入。
だけに状態も見た上で真面目に考えた最終予想は
オペラシチー
ホオキパウェーブ
モエレエルコンドル
デルタブルース
トゥルーリーズン
馬連、三連複、ごちそうさまでした。(-∧-)