テレビ
NHKスペシャル「子供たちの戦争」
戦争を体験した方々へのインタビューを主として構成されていました。
僕自身、祖父、祖母に戦争の時にどんな思いで生活していたのかを一度聞いてみたいと
思いながら、結局一度も聞くことができないまま昨年2人とも他界してしまったので
興味津々です。
たまたまそういう方たちにインタビューをしたのかもしれませんが、教育というのはおそろしい
もので、1人1殺を旨とし、そのことに疑いを抱いたことはなかったとか。少年ではなく少女がです。
ただ、戦場に出ていた兄からの手紙には、戦争に対する疑問をもったような内容のものが
あったみたいです。小さい頃に常時受け続けていた教育、そして実際に戦場を目の当たりに
することがないことから、冷静に思考し判断する能力を失わせていたのでしょう。
恐ろしいものです。
しかし、今本当に恐ろしいのはそんなことではありません。
私が何より恐れるのは、それを過去のものとし、「現在の我々とは無縁である」
と自信過剰な思いを抱きがちになる我々自身です。
皆さんも知っての通り、海外の戦場の様子を伝える画面や言葉はかなり歪められた形で
我々に伝わってきます。戦争においてアメリカがまず一番に気を付けるのはマスコミの
情報操作です。戦争だけではありません。ある物事に対しAとBという正確な情報があったとし、
Aという情報ばかりを伝え続け、Bという情報を隠し続ければ、当然皆のその物事に
対する考え方は変わってきます。
自分はマインドコントロールなどされていない。そう決め付けている方はいらっしゃいませんか?
情報操作というのは色々な世界で絶えず行われています。
様様な情報があらゆる角度から入ってくる現在、それを処理し、判断する能力が
必要とされています。何が正しく、何が偽りなのか。
我々は常にそれを冷静に見極めていかなければなりません。
ちなみに上の番組の最初に、戦争時の物を記録として保管してある、
インタビューに答えた人の中には、戦争時に書いた日記をそこに寄贈された方もいるみたいです。
実際にそれを読ませてもらえるかは分かりませんが、ぜひ一度は足を運んでみたいものです。