原発事故

そしてまたかと思わせるような原発事故。

まあこの手のことに関してグダグダ毒を吐くのも今更なんで。

非常に印象深かったことを一つ。

被害者のお父さんが社長に怒りの声を浴びせている場面がテレビで何度も取り上げられています。

当然「息子を返してくれ」などの声も聞こえてきたんですが、

最後のしめの言葉、


「最後に言っておく。二度とこういう事故は起こさないでくれ!

うちの子だけにしてくれ!」


はっきり覚えてないけど、内容はこんな感じ。

これ凄くないですか?

自分の息子、言うなればこの世で最愛の人間が亡くなり、心は悲しみのどん底にあると思うのです。

しかも刑事告訴に発展しそうな勢いで、半ば他殺。

いや、他殺と言ってしまっていいでしょう。

その2日後にこの言葉。

他人の手によって心を悲しみの奥底に沈みこまされ、

間もないうちに、他人には自分と同じ悲しみを味わわせたくないという優しさが出てくる。

多分このおじいさんって非常にクールな頭を持ちながら、

真に他人を思いやる心や正義感にあふれた方だと思うんですよね。

こういう人に育てられた息子さんもさぞかし立派な方だったと思います。

お悔やみを申し上げると共に、

自分がもしも同じ立場になった時には(あってはならないけど)、

同じ言葉を出せるような人間でありたいなあと思います。