競馬回顧

北九州記念

 自信がないだけあって見事にはずれ。本命に推したユートピアは痛恨の出遅れ。前についていくために1コーナーまで足を使ってしまった時点で辛かった。元来がスピード型のマイラー。1800mで余計な足を使わされては厳しい。その上4コーナーでは外からまくられて一気に戦意喪失。ブリンカーに頼るだけあってこの馬は精神的な脆さがありすぎる。
 勝ったダイタクバートラムは立派。1戦ごとに調子を上げてきてはいたのだろうが、日本レコードになるほどのスピード決着を6歳馬になりながらも乗り切ったのは見事としかいいようがない。「夏は格より調子」を実践したのはメイショウカイドウ。馬場と展開を考えて、同馬主の逃げ馬バトラーを相手と見た鞍乗豊はきっちりと差し切ったかに見えたが、今回はさらに上手がいた。格上げ挑戦、このメンバーに混ざってのレースぶりとしては上々といったところだろう。安定感を期待されたダンツジャッジはレースがぎこちなかった。調子というよりは小回りが苦手なタイプなのかもしれない。珍しく凡走だった。牝馬2頭は斤量を背負わされてこのタイムの決着はきつかった。それでも4着にきっちりくる辺り、今年のオースミコスモは自力強化と共に現在絶好調といったところか。