WC 対オーストラリア回顧

競馬や野球と違ってサッカーはよく分かってないので間違ったこと

ばかり書くかもしれませんが一応。



完敗


としか言えない。よく頑張ったなんて言葉をかけていいのかも怪しい。

スタミナ、スピード、戦術面で日本の方が勝っているとされていたが

結果的にスピード以外は全て負けていた。


前半特に気になったのがパス連携の差だ。

オーストラリアの選手は細かく確実に味方同士パスをつなぎ、左右のサイドを

しっかりと使ってフィールド全体を操り、確実に最終的にFWに渡してチャンスを

作っていた。対して日本は敵にパスをしているような場面が多すぎた。まともな

精度でパスが出せていたのはヒデだけだ。

そして一番いらついたのが、一体何をイメージしてパスをしているのか分からない

ボールが多すぎる。僕に見る目がないだけか?

前半の15分くらいだったか、後ろのDF3選手でお互いパスを数回つないだのがあるの

だが、どフリーのDFが(誰だか忘れた)、敵のマークがつきそうになるDFにわざわざ

パスを送ったりしてわざわざピンチを作ろうとしていた。宮本などは2人に完全に

マークされていて何もできるわけがないヒデにボールを送っている場面もあった。

対してオーストラリア側は11人全員が1つ1つのパスを必ず意味をこめて送っていた。

2002のワールドカップでスペインのサッカーが実にあざやかで感心しながら見ていた

ものだが、少なくとも昨日の日本のサッカーはお世辞にも考えられたプレートは言えない。

川口にのゴールキックにしてもそうだ。大きく前にパスを出したところで、高いボールは

スピードを生かせるわけがない。ただでさえ基本的に敵にとられすい性質のものだ。

まして身長で負けてる日本が勝てるわけがない。最後までショートで出すことは一度もなく、

そしてほぼ全てが敵にとられてそのままパスを回されていた。

長いボールを出すのが悪いとは言わない。攻めに回っているオーストラリアに対してスピードを

生かしたカウンターを仕掛けるために、敵の裏を狙った速いロングボールは悪くない。特に

ヒデの止まるロングボールは敵の裏をつけてチャンスを演出していた。だがただの高い球は

無意味だ。

フィールド全体を使うという意味ではなぜ駒野をもっと使わないのか。特に後半は右サイドが

大きくあくことが多く、駒野がチャンスを作れることが多かったが、駒野にパスを出したのは

ほぼヒデひとり。駒野自身のセンタリングの精度も良いとはいえなかったがそれも数うちゃ

あたるだ。

攻撃でも呼吸はあっていなかった。見てて柳沢、俊輔は体調が万全ではなかったのかもしれない。

だが頭くらいは使える。柳沢、ヒデがスペースの作り方を考えて走りこんだりパスを出したり

しようとするのに、肝心の高原などと呼吸が合わない。

スタミナ面も怪しい。オーストラリアは前半実によく動いていた。これは後半ばてて、日本が

差を広げられると思っていたのに、実際オーストラリアの選手はばてていたが、肝心の日本の

選手もばてていた。俊輔、特に福西を代えるという手はなかったのだろうか。



思い出せたところを書き殴ってみたが、総括として、「頭を使ったサッカー」という点で少なく

ともオーストラリアには完全に負けていた。身体能力・反射神経という点で日本は個人プレーで

他国を凌いでトップになることはできない。ロナウジーニョは生み出せないのだ。ならば頭を

使い戦術を練るしかない。だがその頭の点で本当に考えてやっているように見える選手が少なす

ぎる。今日の試合に関してはほめていいのはヒデ、柳沢、駒野、川口の4人だけではないか。

川口はロングボールの多さがいただけなかったが特に1本目のフリーキックはよく止めた。(。´ー`)

高原は他と息が合わないことが多いし、前半のイエローはただの間抜けだ。

サントスは相変わらずDFを考えていない。加えて出るべきところで出ていない場面もあった。

俊輔は責めていいとも言えない。前半はマークがきつすぎた。だが後半バテテいたのは

体調面の問題だろうか。

決定力不足ばかりが叫ばれているが、僕は寧ろ日本の弱点はディフェンスじゃないかと前々

から感じている。特性上日本が攻撃的なサッカーをするのには限界がある。強化するべきは

DFではないのか。オフサイドトラップは使いこなせているように見えるが、無駄にスペースを

作ってしまうことが多い気がする。宮本自身がどこまで頭を使えているのかにも疑問もある。




とりあえず言えるのはヒデがいなかったら試合になっていなかった。

残り2戦も彼がキーマンになるのは間違いない。

そしてどれだけモチベーションを上げてメンタル面を見直せるかが課題だ。