イラク初の自由選挙
ついにこの日がきましたね。
どれだけのテロが行われるかと思いましたが、いくつかテロが起きたものの、
死者37人というのは直前の警戒を思えば予想されたよりかなり少ないと言っ
ていいのでしょうか。
投票率が高いというのは当たり前の話。シーア派にしてみれば自分たちの基盤を
固める絶好の機会。だがここで勘違いしてはいけないのは、シーア派がアメリカ
に対して友好的なのは、あくまでスンニ派から国の主導権を奪うのに利用できる
からだけのこと。別にシーア派が民主政治に積極的なわけではないんです。それと、
フセインの存在で勘違いされそうですが、本来過激なのはシーア派。今まで虐げ
られていた思いも重なり、今後スンニ派の人たちがどういった仕打ちを受けるか。
平穏に共存が進む可能性はほぼゼロです。
も一つ言うならば宗教主導で何十代も生活してきた人たちにそもそも民主政治が
必要なのか。政教分離なんてありえるわけがないし。この無理な政策が大きなひ
ずみとなって大惨事を引き起こさなければいいんですが。不安も大きい選挙です。