レース回顧


有馬記念

1着 ゼンノロブロイ ◎
2着 タップダンスシチー △
3着 シルクフェイマス


結果的に完全な2強対決。このペースで前にいったいったされては後ろは何もしようがない。ロブロイは見事。タップは8分のデキに見え、陣営もそうだったと語っているのだが、それでもこわいのはレースを作れたときのタップだけだとペリエが読んでいたのだろう。最初のコーナーでもう真後ろをぴったりマーク。後ろからいって一瞬で切れるタイプではない。長く脚を使うタイプでこれは大正解だろう。また、このペースを先行して差しきってしまうのだから、スタミナ不安説を完全に払拭したレースだったといえる。
2着に負けたタップもまた見事。馬場がいいとはいえ、完璧ではない状態でこのペースで進んで最後まできっちりもったのは能力の違いだ。
残念だったのはコスモバルク。やけに調教がおとなしいと予想で書いたが、結果的に落ち着きがあったわけではなく、完全にがれたガス欠状態なだけだった。騎手がムリヤリ抑えたからとかいう声もあるが関係ない。そもそも五十嵐はスタートしてから馬を抑えていないのだ。いきっぷりが悪く自然とあの位置取りになっただけで、3コーナーではもう馬がばてていた。要休養。しかし今年一年よく頑張った。シルクフェイマスは気合いや馬体のはりがイマイチのように見えたのだが気のせいだったようだ。3着は立派。
デキの差はあるとはいえ、力の差がしっかりでるレースであった。一年のしめにふさわしいいいレース。レースレベルが高かったかはともかく、このメンバーでできるレースとしては最高に近いものになった。