競馬回顧

天皇賞・秋


1着 ゼンノロブロイ ◎
2着 ダンスインザムード 注
3着 アドマイヤグルーヴ


逃げたローエングリンによる1000m通過は1:00.1。勝ちタイムが1:58.9なので上がり競馬だ。何より明暗を分けたのはコース取り。1日を通し、特に午後からの芝レースは外が全く伸びなかった。朝からレースによく乗れた騎手はそれだけ有利にことを運ぶことができたであろう。
勝ったゼンノロブロイは完璧。状態も申し分なく勝ったペリエもすぐに内に馬を入れ、直線でも無駄に外に出さずに内側で開く場所をさがした。しかし難を言うなら青葉賞の時ほどではないが少々馬が左にもたれるところがある。その分外に出しておいたのだろうが、今後のわずかな課題だろうか。だが追える騎手に依頼したのは大正解。あとは2400に伸びるJCでどんな伸び脚を見せてくれるかだが。おそらく問題はあるまい。
何より今後に期待を抱かせたのがダンスインザムード。中1週ということもあり馬体は細め。少々ひ腹がさびしく感じ、パドックでは相変わらずテンションが高かった。これではムリだと思ったが返し馬に出てから落ち着きを取り戻し始めた。今までよりはマシだが、レースでも少々かかっているようなそぶりも見せ、懸命に馬の後ろにつけ折り合いをつけようとするルメールの意思が感じられた。今後大人になってもっと落ち着きをもてるようになれば牝馬と言わず牡馬も含めてのトップクラスが望める馬。期待大だ。
パドックでいの一番に目がひかれたのがアドマイヤグルーヴ。次によかったのが4着のツルマルボーイだ。特にグルーヴは今までとは別馬かと思えるくらいの馬体のライン、トモの送り。何より体に柔らかさが見えた。レースでも最初は後ろにつけるもペースが落ち着き始めたとみるや、豊はインを徐々に進出。後ろにつけた蛯名のツルマルも含め、乗り方は申し分なかった。だが今日のところはこれが2頭の限界か。
5着ローエングリンはよくわからない…。落ち着きももてるようになってはきているのだが、レース全体を絶対的なスピードで運ぶのが持ち味なだけにひょっとすると良馬場向きなのかもしれない。
何よりもったいなかったのは6着ナリタセンチュリー。道中も後方2番手。直線では中途半端にコースを真ん中に取ろうとし、前の馬の壁から逃れるために進路を外へ外へ。追い始めたのは残り400mを切ってから。しかも伸びない外に出してこれで6着は立派。乗り方によっては勝ち負けの争いに入っていたのではないかと思われる。やはりこの馬は今後注目だ。しかし初めての遠征もあってか馬体がギリギリになっているところがあり、JCを目指すにもこれ以上の馬体の細化は望ましくない。
同じく乗り方の悪かったテレグノシス。距離もあったろう。やはりマイラーか。リンカーンも状態は良かったが外外を回されてはつらい。シルクフェイマスはスタート一息で本来のレース運びができず。しかし伸びなさすぎで正直敗因不明。難を言うなら馬体ができすぎていたのが気になった。


〜馬券結果〜


状態が素晴らしかったツルマル流しを考えるも、ローエングリンの落ち着きを見てスローの前馬有利を予測。唯一期待の穴馬ダンスは状態悪く見え落ち込む。ロブロイの単勝つぎ込みも考えるも、ツルマルの状態があまりによく、追い込み競馬だった場合の不安もよぎる。すると返し馬で落ち着きを取り戻しているのが見えたダンス。最後はダンス流し4点。裏競馬だった場合の追い込み競馬も考え、ツルマルからも2点。馬連6点購入で第一本線的中。ごちそうさまでした。(-∧-)